読書記録:ホット・ロック The Hot Rock/ドナルド・E・ウエストレイク

書名:ホット・ロック The Hot Rock
著者:ドナルド・E・ウエストレイク
訳者:平井イサク
読了日:2014/5/16
発売年月日:1998/9/25 改版初版
東西ミステリーベスト 海外版 97位


あらすじ

長い刑期を終えて出所したばかりの盗みの天才ドートマンダーに、とてつもない仕事が舞い込んだ。それは、アフリカの某国の国連大使の依頼で、コロシアムに展示されている大エメラルドを盗み出すというもの。報酬は15万ドル。彼は4人の仲間を使って、意表をつく数々の犯罪アイディアを練るが……。不運な泥棒ドートマンダーの奇怪で珍妙なスラプスティック・ミステリー。


感想

東西ミステリーベスト97位に入った、コミカル・サスペンス?の1作。この怪盗ドートマンダーのシリーズは映画化もされているようだ(見てないが)。1970年の作品。

準備状況が全くないままいきなりプロジェクトが始まって、でも問題が発生して、またその問題を解決するためのプロジェクトが始まって…の繰り返しで最後までほとんど一気読みしてしまった。設定がぶっ飛んでるのも楽しまないといけないところなのだろう。

それにいても、ひたすらの不条理ユーモアが続くのだが、一部よくわからないものがあった。多分、アメリカの背景知識がないとわからないんだろうなーと思って読み飛ばしたが。

最初から最後まで王道のコメディ・サスペンスで、主人公チームの5人のキャラが立っていて面白かった。とくに運転手のマーチが好きになった。ビールに塩をかけて泡を再生する方法は試してみる価値があるかもしれない。割とみんなスーパーマンだと思う。

あまり小難しく考えずに楽しめる作品。そのまま映画化できそうな、派手なシーンが多いから、もしかして映画の脚本かと思ったくらい。



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