労働人生最後の晩餐

もう一つのブログ、「一日不作一日不食」のエントリ「早期退職しました」でも報告したが、昨日、2014/3/31が会社人生最後の日となった(2014/4/1午前5:46現在)。おそらく、現時点ではほとんどの日本人が、2014/3/31が会社人生最後の日じゃないかと思われる。私はありふれた生を生きることによって心の安寧を得ているのかもしれない。もちろん、言うまでもなくエイプリルフールだ。

昨日の私は、明日からの無職ひきニートライフを思って、節約をしなければいけないという強迫観念を患っていた。昼は送別ランチでおごってもらったからいいものの、さすがに年度末のクソ忙しい時期に、辞めていくやつに夕方5時半から付き合ってやろうしかもおごってやろうという奴はいなかったのだ。ここに私の人望のなさがうかがえると思う人もいるかもしれない。そんなことはない。私の人望は海よりも高く山よりも深かっただけで、ないというわけではない。

せっかくの労働人生最後の晩餐なので、友人を呼んで呑もうかとも思った。しかし、晩餐会の人数が13人になると不吉だ。あのイエス・キリストのような神の子でさえああなってしまった(よく知らないのでお茶を濁した)のだ。ましてや神の子でない私なんてなおさらだ。そんな熟考の結果、1人で晩餐会を開くことにした。


労働人生最後の晩餐

私の労働人生最後の日は、くしくも消費税増税前夜となった。私が働き続けていれば消費税は上がらなかったかもしれない。日本人の多くを悩ませてしまう私はつくづく罪な男だ。

会社帰りにスーパーに行くと、昨日と同じ様にものすごい人出であった。皆、私が会社を辞めることを悲しんで、それぞれの家で晩餐会を催すに違いなかった。

99円の安い牛乳も売り切れていて、私は148円の牛乳を買うか買うまいか迷った挙句買わなかった。しかし、今日は労働人生最後の日だ。今日くらいパーッとお金を使っても、神様は許してくれるだろう。許してくれない神様は信じないことにしてるので、私の神様は皆すべてを許してくれるのだ。

というわけで、浅草寺の舞台から飛び降りるつもりで、30%オフのカキフライと、偶然見つけた大好物のドゥシャス・デ・ブルゴーニュを買った。1本500円以上もするベルギービールだ。

ブログ読者は覚えているだろうか。2013/7/5の「一日不作一日不食」のエントリ「独立記念日(ただし経済的なもの)とその定義」で、私はこう書いていた。
まあ、厳密に考えなければ、やはり退職日ってことになりそうです。実際に私がリタイアするときには独立記念日を定義して盛大に祝っていくこととします。飲む酒を発泡酒から好物のベルギービールに格上げするくらいに金はかけるつもり。


ちなみ、管理人の好物はデュシェス・ド・ブルゴーニュ Duchessede Bourgogne↓ 
あの頃の私には予知能力があったのだろうか。全く不思議なことだ。


今日の晩餐は、買ってきたカキフライに加えて、ソーセージと野菜のスープ、それからトマト。

こういったビールはあまり冷やしすぎずに、間口の広いグラスで呑むのが良い(「ベルギービールという芸術 」に書いてあった)。

ああ、今まで生きてきてよかった。これからもこのビールを呑むために生きていきたいと思う。


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